孔版式印刷法とは
印刷方式にも、様々な種類があるのがわかったと思います。孔版印刷は、他の印刷方式とは大きな違いがあります。それは、他の印刷方式で、できない印刷物にも印刷ができて、曲面印刷もできるのです。
印刷物の素材も、プラスチック・ガラスといった素材にも印刷ができるんです。孔版式は、普通の印刷方式では印刷が難しい物にも印刷が可能な事もあり、商業美術・生活用品・工業製品など、多くの分野で利用されています。
孔版式の特徴は、濃度が高く耐光性もあります。それに印刷した文字などにボリューム感がでているんです。他の印刷方式では、対応可能なインキや被印刷物を選ばなくてはいけないですが、孔版式では選ぶ必要がありません。ほとんど対応できるという面を持っているんです。
これなら、孔版式は万能じゃないかと思うかもしれませんが、円筒のプラスチックなどへの印刷で、インクが盛り上がったようになってしまうこともあります。
印刷方式は、印刷物によって適正というのがあります。その適正を理解しておけば、自分が印刷したいイメージと一番近い方式を選ぶのがベストだと思います。
凹版式印刷法とは
雑誌など動物や人物の写真を印刷する際によく使われる方法に凹版式印刷法があります。凹版式印刷法とは文字通り凹状になったところにインクを流し込み線や絵柄にしていきます。
通常の方法では用紙が下にある状態で上から版をあてて印刷をしていきますが、この印刷方法は通常の方法と逆の用紙が上になり版が下になります。つまり凹状のところにだけインクがありインクローラーを動かしながら用紙にインクを押し付けながら印刷していくわけです。
凹版式印刷法はほかの方法よりも用紙に厚くインクをつけることができるため、動物や人物の写真以外にも偽物防止印刷などにも利用されています。この方法は「沈み彫り」とも呼ばれており、ドイツで15世紀半ば頃に開発されました。
より鮮明にできることで写真集以外にもフィルムやビニール軟包材などにも利用されています。また銀行券や紙幣やパスポートの印行に利用されているほか、小切手や高価な郵便切手にも利用されています。
平版式印刷法とは
私たちは毎日たくさんの印刷物に囲まれて暮らしていますよね。身近なところで言えば新聞や雑誌、教科書や漫画、スーパーで何気なく手に取る食料品にも印刷技術が活かされています。
印刷というと、子供の頃に学校の図工の授業でやった凹凸を作って印刷する方法が思い浮かぶ方も多いと思います。しかし、平版式印刷法という方法もメジャーなやり方です。
このやり方は文字のごとく、印刷する面に凹凸を作る必要がなく、画面は平らなままにしておき、油と水が反発しあう性質をうまく利用して行うやり方です。インクをつけてプリントしたい部分には水が付きにくい加工を施し、逆にインクをつけたくない部分には水が付きやすくなるような加工を施します。
こうしておけば水を使って刷った際にうまく分離され、希望通りの図案や文字がプリントできる仕組みになっています。料金は比較的安く仕上げることができますが、線が柔らかい印象にプリントされるため、ハッキリクッキリしたプリントを希望する場合には不向きです。
凸版式印刷法とは
一般的に印刷と言うのは、刷版にインキをつけ、それを直接紙に転写を行ったり、ブランケットと呼ばれるゴム材に一旦転写を行い、その後で紙に転写を行うなどの方法が有ります。
刷版と呼ばれるものは原版であり、これを制作するためには版下を作り上げ、製版用のフィルムを撮影したのち、刷版を作り出すことになります。
刷版を作る分、コストは高くなりますが、ロットが多くなることで1部あたりの単価は安くなりますし、綺麗に仕上がることからも大量ロットではこれが主流となっているのです。
尚、刷版を利用する印刷手法には、凸版、凹版、平版(もしくはオフセット)と言った手法が有ります。
何れも刷版を利用して印刷を行うと言う特徴があるわけですが、凸版と凹版と言うのは、版の凹凸を利用した手法になります。
因みに、凸版式印刷法というのは、凸部分にインキを付けて紙に転写する方式で、凹み部分は紙の白い部分になり、文字部分が凸部分になると言う特徴があります。