リソグラフ印刷とは
リソグラフ印刷は「理想科学工業」が開発した印刷機で、孔版印刷の技術で作られたデジタル印刷機です。通常のコピー機よりも低コストに、かつ早いスピードで印刷をできるという特徴があります。また、2色刷りなどにも対応し、簡単に増刷できるためにチラシやDMに活用されてきました。
リソグラフ印刷の構造は、マスターとなるドラムを高速回転させて印刷しながら、紙をローラーで押し出す方式です。フルカラー印刷はできませんが、カラーインクを使用することで単色カラー刷り、2色刷りに対応できます。さらに最新機種では1分間に最高185枚という圧倒的なスピードで印刷をすることができます。
かつては印刷のつぶれが目立ったリソグラフですが、最新の機種ではかなり細やかなイラストや写真、文字の表現も可能になりました。厚紙や色紙、封筒などの印刷にも対応でき、幅広い用途に利用できます。しかも消費電力も少な目ですむというメリットがあるのです。
そのため、印刷会社だけではなく、印刷物を多用するオフィスや店舗、学校法人などでもリソグラフを活用している企業は多いようです。
オンデマンド印刷とは
昔からある印刷方法とは異なる、新しい印刷技術が「オンデマンド印刷」です。とはいっても特殊な技術を使っているわけではなく、「オンデマンド印刷機」という大型高速デジタルプリンターを使って、データから直接出力する方法です。
最近、印刷業界でも「オンデマンド」が活躍しています。オンデマンド印刷が一般的な印刷物に使われている「オフセット」と何が違うのかというと、オンデマンドではインクではなくトナーの圧着により印刷物を作っていることです。どちらかというとコピー機に近い性能になります。
製版をしないので、版を作る時間や手間を大幅に短縮することができ、「要求があり次第(オンデマンド)」ただちに印刷できるのが特徴です。
オンデマンド印刷のメリットは、素早く印刷ができ、必要な分だけの印刷ができるので非常にスピーディーな納品が可能という点です。小ロットの印刷を低コストでできるのが魅力です。オフセットはどうしてもインクを乾かす時間がかかり、また、少部数の印刷が難しい・コストが高くなるというデメリットがありますが、オンデマンド印刷はそのデメリットがありません。
ただし、製版をして印刷機を使えば低コストで大量印刷が可能なのに対し、オンデマンド印刷は「コストが高い」「大量印刷には向かない」というデメリットはあります。
その他のデメリットとしては、オフセットほど印刷の精度が高くありません。高精細を求めるならオフセットにはだいぶ劣ってしまいます。細かい線や色合いの表現はオフセットに軍配が上がります。また、オフセットに比べて印刷ズレが発生しやすいというデメリットもあります。オフセットよりも断ち切りなどに余裕を持つデザインを行うべきでしょう。
また、インクではなくトナーを圧着しているため、印刷面が若干盛り上がったような印象になる、スレなどによってトナーがはげる可能性があるといった問題もあります。
オンデマンド印刷機はさらなる高性能化の余地があるので、今後オンデマンド印刷はさらにメジャーになっていくことが予想されます。
しかし、オンデマンド印刷機の高性能化と低価格化が進めば、行き着くところは家庭でも印刷所並みの印刷が可能になるということです。印刷業界で働く者としては、穏やかじゃない気持ちもあります。